Bogoでワードプレスサイトを多言語対応してみた私の個人的な感想とレビュー
久しぶりの記事になりますが、今回はワードプレスの多言語化プラグイン”Bogo”について。
使ってみた感想や良いところ悪いところ、気づいた不具合などについて書いてみます。自分のサイトに英語ページを作成したいな…なんてお考えの方の参考になればと思います。
~ 目次 ~
Bogoで何ができるの?
私がワードプレスのプラグインを選ぶ時に一番面倒なのが「何ができるのか?」を正確に知る事。
おっ!いいかな?なんてインストールしても全然目的の違うプラグインだったり、「ありゃ。ダメだ。」とか「ちょっと違うな…」みたいな。プラグインページって英語ばかりなのでさらに面倒。
そこでまずは、今回の主役、Bogoで「何ができるのか」です。
自動翻訳プラグインではない!
勘違いしやすいですが、Bogoは多言語化のためのプラグインですが、機械翻訳のためのプラグインではありません。
Bogoを使用すると、投稿や固定ページに、メイン言語+他の外国語バージョンを作成でき、ショートコードで言語スイッチャーが付けられます。1つの投稿内で翻訳ページを作成していくタイプもありますが、Bogoは1言語につき1投稿で作成していくタイプです。
ちなみにメイン言語には日本語以外も指定可能。使用する外国語も、言語パックという項目から複数有効化できます。
という事で、「翻訳テキストは自前で用意する」という方には良いのではないでしょうか。
URL構成はどうなる?
ここも気になるところですが、基本的に下のようなURL構成になるようです。
メイン言語ページ
https://example.com/○○○
外国語ページ
https://example.com/en/○○○
サブディレクトリに外国語サイトを作成したような感じで、ちゃんと一般的なURL構成になってくれます。この辺はナイスですね♪
ちなみに外国語ページの「en」の部分は、言語によって変わります。英語をメイン言語に設定し、追加で日本語ページを作成した場合はexample.com/jp/となり、メイン言語ページは英語ですが「en」などは付かないプレーンなURLになります。
アーカイブ(記事一覧)ページではどうなる?
各種アーカイブページについては使う前にちょっと不安だったのですが、こちらも綺麗に対応してくれます。
記事の一覧でもメイン言語と外国語の切り替えができ、それぞれのページにその言語の投稿だけが表示されます。ページングなども不具合はありません。
メニュー・ウィジェットへの対応
Bogoでは、メニューやウィジェットでも、言語による出し分けが可能です。
上の画像はウィジェットの設定画面ですが、下部に各言語で表示するかどうかのチェックボックスが付いています。メニューも同様です。
言語スイッチャーはどんな感じ?
一度切り替えると、あたかも外国語版の別サイトに遷移したかのように、切り替えた外国語のページのみを行き来できます。
以下のような簡単なショートコードで設置できます。
1 |
[bogo] |
ウィジェット内に設置したい場合は、カスタムHTMLを設置して、その中に書きましょう。
そのまま表示されてしまう場合は、ウィジェット内でショートコードが動くようにワードプレスをカスタマイズする必要があります。下のコードをテーマのfunctions.php内に追記すれば動くはずです。
1 2 |
/* ウィジェット内でショートコードを有効化 */ add_filter('widget_text', 'do_shortcode' ); |
この他、言語スイッチャーはサイトのヘッダー部に設置したいケースが多いのではないかと思います。
この場合は設置する箇所に該当するテンプレートを探して編集するか、テーマに用意されているフックを利用して挿入する事になると思います。これには多少の知識が必要です。いずれにしても使用中のテーマによって方法が異なりますので割愛させて頂きます。
もしPHPファイルを編集するのはちょっと…という方でしたら、テーマにヘッダー内ウィジェットエリアが用意されているとラッキーですね。その場合は上記の方法でウィジェットの設定画面から設置できます。
Bogoのココが残念
残念と書くと失礼かもしれない程度の事ですが、メインに設定した言語の記事が無いと外国語ページが作れないようです。
つまり、「言語パック」の設定で日本語をメインにし、英語を有効化してある状態ですと、英語のページだけ作りたいと思っても日本語のページを作成する必要があります。
もし方法があったら申し訳ありませんが、いろいろ設定など見ても方法はわかりませんでした。少しググった感じでも有用な記事は見つからず、たぶん出来ないのではないかと思います。
私は日本語の空ページを作ってから英語ページを作り、コンテンツが空の場合はメインクエリから排除してサイト上の各ページに表示しないようにする事で対処しました。
しいて言えば、ちょっとこの辺が残念かな…と。
気づいた不具合
今回使ってみた感じでは、Bogo自体に不具合は見つかりませんでした。
ただ一点だけ!Bogoの作者さんは、同じくワードプレスの有名なフォームプラグイン「コンタクトフォーム7」と同じ方です。おすすめする一文もあったので、コンタクトフォーム7との相性に不安はありませんでした。
しかし、外国語ページにコンタクトフォーム7のフォームを設置すると、ローディング画像がグルグル回り続けてしまう現象に遭遇しました。一応送信は出来ていましたが、完了になりません。
別の機会でしたが、前にもコンタクトフォーム7でグルグルが止まらなくなった記憶があります。とりあえず今回は、他のフォームプラグインに変えて対応しました。
※上記の現象は、Bogo Ver.3.5+Contact form7 Ver.5.4.1で確認しました。将来的には改善しているかもしれません。
最後に
以上、シンプルな設計で他のプラグインとの干渉も出にくいと評判の、ワードプレス多言語化プラグインBogoを使ってみた感想でした。
これから使ってみようという方、「これ、いいんじゃね?」と気になっている方の参考になれば幸いです。
ちなみに記事の執筆時点でBogoのバージョンは3.5です。
参考サイト
Bogo