Advanced Custom Fields(ACF)でフィールドの表示位置が変更できない時の解決方法

Advanced Custom Fields(ACF)でフィールドの表示位置が変更できない時の解決方法
2018年7月20日2019年9月9日
この記事は最終更新から4年以上経過しています。内容が古くなっている可能性があります。

WordPressでカスタムフィールドを簡単に作成して管理できるプラグインといえば、Advanced Custom Fields(アドバンスド カスタムフィールズ)じゃないでしょうか。個人的にはWordPressの標準機能にして欲しいくらいです。

そんな私のお気に入りのAdvanced Custom Fieldsですが、以前からカスタムフィールドの表示位置が思い通りに動かせなくなる事が、たま~にありました。その都度「あれ?バグかな?」なんて思って、適当にやり過ごしてきたのですが、ちょっと今回はそうもいかず、ちゃんと直してみました。

同じ状況の方がいましたら、簡単に直せますのでやってみて下さい。

位置を変更しても反映されない

Advanced Custom Fieldsには、オプションに「位置」という項目があり、作成したカスタムフィールドの表示位置を変更できるようになっています。

この記事を書いている時点(2018-07-21)では

  1. High(after title)
  2. Normal(after content)
  3. Side

以上の3種類から選べます。(環境によって、日本語に翻訳されているかもしれません。)
上から、記事タイトルの下・記事本文の下・サイドバー表示ですね。

しかし、変更しても位置が変わらない。
たしか、カスタムフィールドの作成を始めた頃は、しっかりと変更できたはず・・・

ですが、何回試しても一向に変わらない。私の場合は2つに分けて作ったカスタムフィールドが、デフォルトのエディターの上下に分かれてしまいました・・・。

せっかくお客さんが使いやすいように作ってるのに「残念…」では済まない状況です。

原因はWordPress

原因はAdvanced Custom FieldsというよりWordPressの方でした。

投稿画面のボックスの配置はドラッグ&ドロップで自由に変更できますよね。この情報を、ユーザーごとに仕分けしてデータベースに記録しているんですね。だから、前に移動したボックスの位置が記憶されていて、使いやすいわけです。でも、今回はこのデータが干渉して、変更ができなくなっています。

カスタムフィールドを作成し始めた頃はこのデータが無かったので、意図通りに変更可能でした。

しかし、ちょこちょこボックスの配置を変えたりしたので、そのデータが干渉して、位置変更が上手く動かなくなっています。

投稿画面のボックスレイアウトが記録されている場所

「カスタムフィールドの位置さえ変更できりゃいいんだよ!」という方は読み飛ばして下さい。

どこに記録されているかというと、wp_usermetaテーブルに保存されていました。

user_idカラムとmeta_keyカラムを組み合わせて、ユーザーごとにボックスの配置を変更した情報が記録されています。

meta_keyの値が下の3タイプの行が、ACFの位置変更を邪魔しています。

  1. meta-box-order_post(投稿ページ)
  2. meta-box-order_page(固定ページ)
  3. meta-box-order_〇〇(カスタム投稿タイプ)

※3はカスタム投稿タイプを作成して使用している場合です。〇〇にはカスタム投稿タイプのスラッグが入ります。

これらは、全部あるわけではないようです。ボックスをドラッグしたりして配置を変更すると作成されます。

つまり、user_idが「1」のユーザーが見た投稿ページでのボックス配置は、user_idカラムの値が「1」でmeta_keyカラムの値が「meta-box-order_post」の行のmeta_valueカラムに記録されています。

フィールド位置の変更が正常に反映されるようにする方法

さて、実際にACFのカスタムフィールドが、オプションで設定した場所に表示されるようにする方法です。

以下のコードをコピーして、現在使用しているテーマのfunctions.phpに貼り付けて更新しましょう。

これで現在ログインしているユーザーの「固定ページ」と「通常投稿ページ」の編集画面のボックス配置データが消去され、カスタムフィールドの表示位置がちゃんと反映されるようになります。

カスタム投稿タイプを使用している場合

カスタム投稿タイプの投稿画面の場合は、下のコードをfunction内(波カッコ内の中)に追加しましょう。

『YOUR_CPT_SLUG』の部分は、カスタム投稿タイプのスラッグに置き換えて下さい。

例:スラッグがproductの場合

指定のユーザーのボックス配置データだけクリアする場合

コードの各行の以下の部分を、ユーザーのユーザーIDに変更してください。

 

例:ユーザーIDが16の場合

最後に

ちゃんと思い通りの位置にカスタムフィールドが表示されるようになったでしょうか?

このコードは、継続的にボックスの配置の記録をリセットしてしまいますので、カスタムフィールドの位置が、Advanced Custom Fieldsで設定した通りになる事を確認したら消しておきましょう。

参考サイト

Advanced Custom Fieldsの公式フォーラムの以下のページが参考になりました。

https://support.advancedcustomfields.com/forums/topic/position-high-after-title-not-working/

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